生理用品は、バレちゃだめ?

ドラッグストアでの張り紙
日本でナプキンなどの生理用品を買うと、違法なものを買ったかのように、バレたらまずいような雰囲気で不透明の黒い袋か紙袋に入れられることが一般的だ。初めてドラッグストアで買った時、別にギフト用ではないから個別にラッピングしなくても、この紙包装は何のためだろうと理解していなくてびっくりしていた。生理用品って、秘密にしないといけないの?
自分としては、生理用ナプキンはトイレットペーパーと似たような感じかも。買って持って帰るときは若干恥ずかしさはあるかもしれないけど、みんなトイレに行くしそれは自然のこと、生理も数多くの人が毎月経験しているもので自然な現象。2020年にプラスチックレジ袋の有料化が始まったが、まだナプキンを買うときの袋は無料につけられることがあった。私は直接トートバッグなどに入れるから「袋はいらないです」といつも言っているが、レジの方に「本当に? 無料ですよ」と驚かれることがある。店の中で商品を選んでレジに並ぶまではもうすでにバレバレだし、逆に黒い袋は目立つし、みんなに見せたいというわけではないが、別に必死に隠す必要もないと思っている。プライバシー保護の目的もあるけど、「恥ずかしいから隠す」というのはある一方、「隠すから恥ずかしいものなんだ」という認識も生まれる気がする。
この個別包装がありがたいと感じる人はたくさんいると思うけど、どっちでもいい、本来は要らないけどわざわざ断っていないという人も結構いるのでは。隠す隠さないは人それぞれの自由だが、生理用品の袋も有料化が進むなか、隠さない人が増えたら生理への意識はどのように変化するのかが気になる。
リラ
東京で翻訳者としても活躍する30歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。
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