赤毛のアンの舞台プリンスエドワード島へ

アンの部屋

私が大好きな『赤毛のアン』の舞台、カナダのプリンスエドワード島についに、ついに行ってきました。
 N.Y.から乗り継ぎで島に到着。車がないと聖地巡礼は難しいとのことで、日本語ツアーを予約。ハイライトはグリーンゲーブルズの記念館です。モンゴメリさんの人生年表によれば1908年に赤毛のアン出版。亡くなったのは1942年。旦那さんのうつ病の看病を続け、「最後は睡眠薬の過剰摂取で亡くなりました」!赤毛のアンの最後、「人生には曲がり角があって、その向こうにも希望の光が輝いているはず」ってアンのセリフに感動していたのに、光がなかったってこと?!
 ショックを引きずりながら、家へ向かいます。思ったより小ぶり。中にも入ることができて、ファンを喜ばせるべく、お話に登場したグッズが隠されているというのだけど……ありました!親友ダイアナにいちご水と言って大量に飲ませて酩酊させたワイン!ネズミが中で死んでいたマリラお手製クリームソースのツボ!
 2階にはアンの部屋。マシューがサプライズで仕立ててあげたパフスリーブのワンピースに、ギルバートに「にんじん」とからかわれて、アンが逆上して叩きつけた石板を発見。警察沙汰になってもおかしくない案件です。ギルバートの頭は丈夫だしそれを聞いて笑っていたマリラは大物。廊下を挟んだ向かいはマリラの部屋で、それぞれのベッドの下に洗面器が。「トイレは屋外なので、夜中の間のトイレに洗面器を使います」!大も?カナダは匂わないの?
 家の前にある「恋人の小道」ではリスが横切り、木漏れ日と日の当たる場所のバランスが美しく懐かしい。って田無にこんな場所はありませんでした。「お化けの森」に通じる橋の下には小川が陽の光を反射させていました。「まじ?」「なんかキラキラしてるんだけど」想像力のかけらのない人、とアンから軽蔑されそうな言葉しか出てきません。
 もっと大きな畑に囲まれている家を想像していましたが、小さい畑のみ。家の前の「お化けの森」を歩いている最中に「ウォー!」という声が聞こえてビビりましたが、ゴルフで盛り上がっているおじさんたちの歓声でした。そうか、マリラ、ゴルフ場に畑を売ったんだね……。

恋人の小道

吉野亜衣子


ラジオ局を辞め、夫の留学についてパリへ。
帰国後、日仏文化交流のための NOISETTEを設立。2022年で設立10周年。
2024年春よりNY在住。

連載中のトモクンとポッドキャストやってます。