革命記念日前夜恒例の催し物消防署でのダンスパーティ

普段は街中で人々と接触することの少ない消防隊員が、パーティ券を片手に街を行き交う人々に声を掛ける。これは革命記念日(7月14日)の1 ヶ月程前から見られる光景です。革命記念日の前夜に限り、各地の消防署を開放してダンスパーティ(Bal des Pompiers)が行われます。18区のモンマルトルにある消防署が1937年に即興的にパーティを開催したことが発端となり、各地に広がり現在のような国家的行事となったそう。時間は21時からスタートし、次の日の3時~ 4時まで続くのが一般的。本格的なクラブ時間設定です。
パリでは、その18区の消防署を筆頭に5区や15区、9区などの消防署のパーティが有名ですが、肝心のパーティの音楽については、僕の経験からすると極めてダサく、いわゆるクラブミュージックを聴きながら踊れると思って行くとガッカリするので注意が必要。要するに音楽は二の次。
各消防署の消防士たちは街中に出てパーティ券を手売りするのだけれど、気になるお値段は数ユーロ程度。消防署にとって重要な財源になる、という程の金額ではないのですが、その日を盛り上げたい一心で皆さん頑張ります。というのは、厳しい訓練の連続で外界との接触の少ない消防士たちにとって、ダンスパーティはパートナーを探すチャンスとなるからです。それは一般人にとっても同じ。出会いを求めてパーティに出掛ける人が多かったりします。僕の通っていたファッションスクールの先生(女性)は、消防署のダンスパーティで知り合った消防士ではない男性と出会って見事ゴールインしました。
その消防士たちですが、実はフランス陸軍直属であり、警察官よりも上位でフランス国家憲兵隊と同等扱い。火事や救急搬送など、常日頃からお世話になる機会の多い市民にとっては、消防士たちは頼りがいのある存在で、尊敬の的でもあります。シャンゼリゼ大通りで開催される革命記念日のパレードでは、最後を飾って行進するのですが、ダンスパーティ明けの眠そうな顔をした消防士たちをチェックするのも一興かもしれません~。
トモクン
トモクンという名の45歳。在仏27年。ファッションジャーナリスト(業歴17年)は仮の姿で、本当はただの廃品回収業(業歴5年)。詳しくはブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』にて。
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