翻訳家レミのここがびっくり世界文学
機内食の不味さすら恋しくなる今

 コロナ第7波の話が出ているなか、国際的な事情で燃料費が上がり、飛行機に乗ることはとんでもない贅沢になっている。最近はいつ日本が再び観光客を受け入れるだろうという疑問より、フランスから離れた国に行くのは夢のまた夢になるの […]

続きを読む
翻訳家レミのここがびっくり世界文学
他愛主義ほど怪しまれるものがない説

 人それぞれだとはいえ、我々人間は基本的に勝手な生き物である。交換レートと関係なく自分の懐に1ユーロも入らない限り行動を起こさない傾向は誰にでもある。所詮ノーギャラで動けるのは金持ちの特権で、響きの良い慈善パーティーだっ […]

続きを読む
翻訳家レミのここがびっくり世界文学
300年前に書かれたシナリオと今の東欧、その差。

 毎月第1水曜日にフランス全国各地で真っ昼間の静寂が突然破れる。数秒の間だけ、非現実的な音が鳴り響き、慣れてない者は皆必ず動きをとめて驚きを見せる。無理はない。あの特殊な音は本来戦争映画でしか聞きえぬはずのアラームだ。い […]

続きを読む
翻訳家レミのここがびっくり世界文学
狂気の果てに救いのサンタがいる

 マスメディアは第6波が来るか来ないかで盛り上がっている中、フランス人は少しずつ通常通りの生活を取り戻しつつ、しつこいウィルスよりずっと高めの可能性でやってくるはずのクリスマスに向けて準備を始めている。  子どもは郵送さ […]

続きを読む