街が舞台になる日

2009年にフランスで見た大道芸
数年前から、秋になると楽しみにしているイベントがある。10月に東京で2日間開催される大道芸のフェスティバルだ。いつも見慣れている街が、普段とは違う特別な空間に変わり、自然と人が集まってさまざまなパフォーマンスを自由に楽しむ。街をぶらぶら歩きながら、気になるショーを見て回るのも、このイベントの楽しみの一つだ。
東京で大道芸を楽しんでいると、昔フランスで見た大道芸の懐かしい思い出もよみがえる。国が違っても、パフォーマンスを通じて人を感動させたり、観客を一つにしたりできるところも、大道芸の魅力の一つだと思う。
フランスには、街全体が舞台になる大規模な大道芸フェスティバルがいくつかある。その中でも有名なのが、オリアック国際街頭劇フェスティバル(Festival International de Théâtrede Rue d'Aurillac)だ。実は、私が小さかった頃、両親がこのフェスティバルでフードトラックの仕事をしていたことがある。自分自身の記憶はないけど、いつかまた訪れてみたい場所の一つだ。
また、子どもの頃には、なぜか知り合いのサーカス団の家族と一緒に1か月ほど生活したこともある。改造されたトラックの中で寝起きし、大きなテントを張って、夜にはショーを開く。そんな生活がとても新鮮で、ちょっと憧れでもあった。当時通っていた学校の先生は、「休んでもいいけど、戻ってきたらサーカスについて発表してね」と、条件付きで休みを許可してくれた。細かい記憶は曖昧になってしまったけど、楽しかったことと、1か月の経験をまとめたことは、今でもぼんやりと覚えている。
パフォーマンスを見ると、いつも心が弾む。そして、大道芸とは少し違うけど、ずっと挑戦してみたいと思っているポールダンスへの憧れも、再び湧いてくる。来年こそ、実現できるかな?
リラ
東京で翻訳者としても活躍する30歳のフランス人女子。持続可能な社会の実現に向けての活動もする。趣味は編み物とベランダの植物の世話。
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