北極で真夏のサンタに会う

泣かせる野郎だぜ
夏の旅行でバルト海クルーズに乗り、下船したのがフィンランド・ヘルシンキ。そこから向かったのは北極の村ロバニエミ、サンタクロース村です。わかります、夏より冬に行くべきだってことは。が、一年間ずっとサンタさんがいるらしいので強行することに。
ヘルシンキからは寝台列車です。合宿みたいな2段ヘッドに、シャワーを探すこと15分。トイレの壁のボタンを押したら、壁が回転ドアみたいに回って裏にシャワーが出現!未来~。と感動したのもつかの間、洗面所で歯を磨いて吐き出した水が足元にジョロ~。びちゃびちゃ。未来じゃない。ほぼ白夜ということで、アイマスクをして就寝。朝起きたらロバニエミに到着していました。
サンタ村は大雨。合羽を着て水を滴らせながら、サンタに会いに行きます。ディズニーのミッキーと同じで、個室に順々に案内されます。待っている間、「ニューヨークのデパートにいたサンタと何が違うの?」という姉妹からの質問には「あれはニューヨーク支部のサンタ。ここにいるのは社長」と説明しました。一番喜ぶと思っていた次女が泣き出し「私、いい子じゃなかったかも……プレゼントあげないって言われる」何したんだ、一体。ついに案内です。椅子でふんぞり返っているサンタが姉妹をハグ。「ほしいものは何?」と聞かれた長女が「お母さんにもプレゼントをあげてほしい」と変化球で答えると、サンタが「お母さんはずっといい子だったから、もちろんプレゼントをあげる。約束する」と優しい目でこっちを見ている。泣き出す45歳、ひく子どもたち。サンタに会いたかったの、私だったー。
涙の対面後は、郵便局からクリスマスカードを送ったり、トナカイに餌をやったり。村の中央に走る北極のラインをまたいで、北極に入圏。北極って、氷の上に白熊がいると思っていたけど、マリメッコで買い物ができるし、中華レストランでラーメンを食べられることを知る。近くのホテルに戻り、夕食でトナカイのステーキを「さっき撫でたな」と神妙な気持ちで食べた後は、長女が廊下で原因不明の大嘔吐。ホテルの人に「明日まで清掃員来ない」とペーパータオルとゴミ袋を渡され、私が清掃員になったのはまだいい思い出にはなっていません。

サンタを回収する犬ぞりのショートドラマ

こっから先が北極圏!右なの左なの
角がフサフサ~

吉野亜衣子
ラジオ局を辞め、夫の留学についてパリへ。
帰国後、日仏文化交流のための NOISETTEを設立。2022年で設立10周年。
2024年春よりNY在住。
連載中のトモクンとポッドキャストやってます。
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- note『 毎日ニューヨークで困ってます! 』
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