予想を超えてくるNY現地小学校の卒業

卒業証書は打ち上げ中先
生がホイホイ渡してました

 長女が現地小学校を卒業しました。予想以上に卒業式はカジュアルでした。まず親はほぼ普段着。アメリカ人の制服、パーカー姿も多数。私の前の席の家族なんて、野球帽を前後逆に浮かせて被るラッパーのいで立ち。後ろの人の視界のために帽子を取るなんて気づかいは存在しません。

 気になる卒業式の中身ですが、卒業生入場→センチメンタルな歌合唱→偉い人の長め挨拶→赤ん坊飽きて騒ぎ出す→隣の席の子どもtiktokを見だす→音量上げる→卒業生たち詩の朗読→tiktok音と混ざって一言もわからない→卒業生が先生とツーショット写真撮影→終了。アメリカ人の小さなことは気にしないのが裏目に出ていました~。

 長女は「寒かったから」とワンピースのポケットに手を突っ込んで不良風登壇、わざとぎこちなく歩いたりしてウケを取っていました。スーパーリラックス~。式後は食堂で打ち上げ。国民食チョコチップクッキーと国民飲料レモネードが並び、子どもたちが食堂に入ってきた時は拍手で迎えられて、皆ハイタッチ。アメリカっぽかったです。
 翌日は最終日。卒業式後に登校日があって衝撃でしたが、さらに、お迎えの時「何したの?」とワクワク聞くと、娘曰く「本読んだり絵を描いていた」?金八的なありがたい話は?人という漢字は?「先生の挨拶がなかった」そんなことある?

 ビックリしていると校庭に突然ティラノサウルスの着ぐるみが現れ、子どもたちがキャー! さすがアメリカの先生だなと思っていたら「トーマスのお父さんだよ」! ビルのワンフロアを保有し、クラスメイト全員をクリスマスパーティに呼んで本物のサンタまで手配したトーマス父。自らティラノサウルスを着て最終日を祝っている。お金持ちな上に、狂ってる。そこに痺れる憧れるぅ!
 最終日だし、とそのまま学校近くの公園へ。クラスメイトのお母さんが「クラスのお母さんがピザをここに持ってくるらしいね」「そうなの?」「え?クラスのワッツアップで……え?入ってない?」えっ。ずっと連絡網を知らなかった? 「だ、大丈夫!大好きだよ!」気まずいフォローありがとう。クラスメイトの親御さんたちに、1年間会釈して仲間意識を持っていたつもりだったけど、一方通行だったとは———。

前は見づらい席でした

吉野亜衣子


ラジオ局を辞め、夫の留学についてパリへ。
帰国後、日仏文化交流のための NOISETTEを設立。2022年で設立10周年。
2024年春よりNY在住。

連載中のトモクンとポッドキャストやってます。