薔薇の一種「ロサ・ケンテフォーリア」とアネモネとクレマチス
この季節になるとフランスのあらゆる庭園に咲き誇る薔薇――この光景は一人の画家とある女性の出会い無くしてはあり得なかったかもしれません。その画家とは、薔バラ薇の画家ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ。植物をこよなく愛し、殊の外、薔薇には特別な思いを抱いていました。
ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会
降り注ぐ木漏れ日に包まれる楽しいひととき。見ているこちらも楽しくなりますね。今回は、絵画は楽しいものでなければならないというルノワールらしい作品を紹介します。19世紀後半、この絵の舞台であるモンマルトルは、都市と自然、両方の面を持つ社交場として人気で、芸術や文化の中心として芸術家からも愛されていました。
アルジャントゥイユの雪
うっすらと青空を残した薄曇りの午後。わずかに差し込む冬の陽光に照らされた雪は質感まで伝わるほどです。通りを行き交う人々もまばらで、雪の中に残った馬車か荷車の車輪の跡が印象的。全体的にブルーとグレーでまとめられ落ち着いた雪の午後を演出しています。
テアトル・フランセ広場とオペラ大通り、陽光、冬の朝
パリの中心オペラ大通り。オスマンの完成させた代表的な近代パリの街並み。手前の広場から奥にはオペラガルニエへ真っ直ぐのびる通り。そしてそれを横切るように地面を走る冬の陽光の帯が印象的です。19世紀後半のパリの冬の風景。冬の空気感と光そして通りを行き交う人々や馬車の活気も伝わってくるようです。
モナコ モンテカルロ
アルフォンス・ミュシャ(リトグラフ) 「MONACO-MONTE-CARLO」と書かれたこのポスター、何の広告かわかりますか?これは、パリ・リヨン・地中海鉄道 (Chemin de fer PLM)という鉄道会社のポス […]
シャラントン橋の洗濯船
19世紀、モンマルトルに、バトー・ラヴォワール(洗濯船)と呼ばれる集合アトリエ兼住宅がありました。
洗濯船とは、その名の通り、洗濯をする船のことです。当時パリでは、セーヌ川で洗濯するのが一般的で、川の好き勝手な場所で洗濯し、衛生状態も良くありませんでした。そこで洗濯船と呼ばれる屋根付きの船を川べりに設置し、洗う場所を決めることによって衛生的な場所を確保したのでした。
パリ・オペラ座の落成式
正装した紳士淑女で溢れかえる大階段。当時の熱気と人いきれまで伝わってきそうですね。1875年のパリ・オペラ座の落成式の一コマで、フランスの画家、エドゥアール・デタイユによって描かれました。パリ・オペラ座といっても、初代オペラ座はルイ14世の時代に作られ、現在パリにある有名なものは13代目です。