今更聞けないフレンチアート
木漏れ日で伝える夏の空気 ルノワールの視線
以前、このコーナーで、モネの「ラ・グルヌイエール」について書いたことがあります。「ラ・グルヌイエール」とは、19世紀後半、第二帝政時代にパリ郊外の、セーヌ河畔に造られた水上レストランで、舞踏会場やボート乗り場も併設され […]
国を超え時代を超えてオランジュリーで再発見するアンリ・ルソー
パリ中心部、チュイルリー庭園の南西に位置するオランジュリー美術館。「オランジュリー」とは本来、オレンジなどの柑橘類を冬の寒さから守るための温室を意味します。オレンジの木を冬越しさせるオランジュリーを所有できることは、王 […]
富か、信仰か 500年前の絵画が問いかける心の揺らぎ
机の上に積まれた金貨や宝飾品。男はそれらの価値を慎重に量り、秤の針をじっと見つめています。その傍らで時祷書をめくっていた妻は、ふと手を止め、夫の手元に視線が吸い寄せられていきます。 一見するとありふれた夫婦の日常に見え […]
エクーアン城が語る、フランスの「形ある遺産」と「無形の伝統」
パリから北へ15キロ、ヴァル=ドワーズ県にある、国立ルネサンス美術館、通称エクーアン城。展示空間自体が、16世紀の貴族の邸宅であり、フランスルネサンスの生活・装飾文化に特化した専門の館です。城の始まりは、16世紀ヴァロ […]
王宮の舞踏会場から美術館へ ―― カリアティードの間が見てきたルーヴルの歴史
ルーヴル美術館シュリー翼1階に、カリアティードの間(La salle des Cariatides)と呼ばれる広間があります。現在は主に古代ギリシア・ローマの彫刻が展示されていますが、その歴史はルネサンス期の王宮の改造 […]
1枚の絵が導いた運命 ―― 印象派の原点が宿る館
パリ西部に広がるブローニュの森。その近くの住宅街の一角に佇むマルモッタン・モネ美術館。 ブローニュの森はアンシャン・レジーム期には王の狩猟地であり、18世紀後半以降は特権階級や富裕層の社交場となりました。 この館も第3 […]
モネの食卓 19世紀ジヴェルニーに息づく美意識
穏やかな日「印象派を巡る旅2026、ノルマンディとパリ地方で祝うモネ没後100年」の記者発表に行ってまいりました。フランス観光開発機構の主催のもと、ノルマンディー地方観光局およびパリ地方観光局の方々が来日。モネへのオマ […]
ローマ時代から中世、そして現代のパリへ クリュニー美術館
パリ5区カルチエ・ラタンの中心に位置する国立中世美術館、通称クリュニー美術館。歴史をひもとくと、場所の起源は約2000年前に遡ると言って過言ではありません。 紀元1〜2世紀、まだパリがローマ都市ルテティアと呼ばれてい […]
駅から美術館へ オルセーが語る近代の記憶
おおきな時計とドームの造りが特徴のオルセー美術館。セーヌ川を挟んで、ルーヴル美術館の南側、7区に位置します。美術館としての開業は1986年と比較的新しいのですが、建物自体の歴史は1900年まで遡ります。パリ万博に合わせ […]
今に残る貴族文化の象徴 門外不出の作品に会える場所
フランス・オワーズ県、シャンティイ城内にあるコンデ美術館。このお城は17世紀、国王よりブルボン家の支流コンデ家に与えられ、最後の当主ルイ6世アンリの代までコンデ家が所有していました。 革命初期の1789年、彼はドイツに […]
愛と創作の舞台ノアン ショパンと過ごした夏
パリから南へ約250km。ノアン (NohantVic) というところに、19世紀フランスの女流作家、ジョルジュ・サンドが生涯愛した館があります。 ノアン城とも呼ばれ、現在は、在りし日のジョルジュの私生活が伺える博物館 […]
光と静寂を求めて ジヴェルニーのモネの家
光と静寂を求めて ジヴェルニーのモネの家 ノルマンディ地方の小さな村、ジヴェルニー。 パリから電車で約1時間の場所にあるモネの家と庭園(Maison et jardins de Claude-Monet)は、モネが生 […]












